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近視進行抑制

近視の進行予防と治療について

子どもたちの近視が増えており、世界的な問題となっています。 特に2019年以降、コロナ禍でのステイホームでご自宅での生活を余儀なくされるようになってからは、近視は急激に増加しました。現在日本では9割以上の子どもが近視になっている状態です。

近視は悪化すると、将来的に緑内障や網膜剥離、白内障など、あらゆる目の病気にかかるリスクを上昇させることが分かっています。人生100年時代と言われる今、子どもたちの見え方を生涯にわたって良好に保つためには、子ども時代に近視を進行させない取り組み・近視治療が非常に重要です。

こちらでは、コンタクトレンズを使用した近視治療法であるオルソケラトロジーの特徴や期間・金額をご紹介いたします。リジュセアミニ(点眼治療)についても解説しておりますので、治療法や保険適用かどうかなど近視治療に関してお悩みの方はお役立てください。

華アイクリニックでは、近視を進行させない生活習慣の指導、リジュセアミニ点眼、オルソケラトロジー、多焦点コンタクトレンズ等の治療法を駆使し、小児の近視進行抑制に力を入れています。

お子様の近視を進行させない取り組み・近視治療についてお悩みでしたら、ぜひ一度、華アイクリニックにご相談にいらしてください。

近視進行抑制の経過観察について

近視進行抑制の経過観察として、当院ではトプコンのマイヤー(MYAH – トプコンヘルスケア (topconhealthcare.jp))を使用して眼軸長の定期的な測定を行っています。
これにより近視の進行と眼軸長の伸びていく経過をしっかりと把握していくことが可能となります。

近視の進行を抑制する治療法

当院で取り組んでいる治療法は3つです。

点眼治療(リジュセアミニ点眼)

当院では小児期における近視の進行抑制を目的とした点眼治療を行っております。

治療について

日本では2人に1人が近視と言われています。先進国において近視は視力障 害の主要な原因であり、近視は主に小児期に進行します。また、高度な近視 の場合は、視力喪失、黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの眼疾患に発展す る可能性があります。

近視は眼球が楕円形に伸び(眼軸長が伸びる)ピントの位置がずれることで 生じる軸性近視のケースが多く(図1)、一度眼軸が伸びてしまうと、戻る ことがありません。
そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。

アトロピン配合点眼薬には眼軸の伸展を抑制する効果があるといわれ、近視の進行を遅らせることが統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されています。アトロピン1%点眼を使用した近視治療は1960年から行われていますが、散瞳(瞳孔が拡がる状態)によるまぶしさ、目の調節機能(ピントを合わせる機能)の低下による読み書きの困難、アレルギー症状、不快感などの副作用がありました。
近年アジア諸国において、低濃度アトロピン点眼は近視の進行抑制効果が約60%程度あると報告され、副作用もほぼないことが確認されました。このことから当院では、低濃度アトロピン点眼液を使用した小児期の近視進行抑制治療を行っています。
※本治療は近視の進行を抑制するものであり、近視が全く進行しないわけではありません。

治療の対象

治療に使う点眼薬

リジュセアミニ治療の費用

リジュセアミニ点眼液0.025%
診察検査費用 点眼薬費用 合計
初回処方時 2,000円 4,500円(30本) 6,500円
3か月分 2,000円 13,500円(90本) 15,500円

※表示価格は全て税抜きとなっております。
※この治療は自由診療です。(保険診療や子ども医療費助成制度は適応されません。)

リジュセアミニ治療の流れ

STEP
01

適応検査(保険診療)

治療の対象であるかを検査・診断で確認します。

STEP
02

初回検査(自由診療)

検査、診断、治療内容の説明を行い、点眼薬の使用を開始します。点眼薬使用開始後に気になる症状がありましたら当院までご連絡ください。

STEP
03

1カ月後検査

検査、診断、点眼薬使用後の状況を確認し、異常がなければ点眼薬を追加処方します。点眼薬による異常が認められた場合は治療を中止する場合があります。

STEP
04

定期検査

検査、診断、点眼薬を処方します。3カ月毎に定期検査を行います。(定期的に視力や眼軸長等を検査し治療を評価します。)治療は2年以上継続していただくことをお勧めいたします。

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーレンズという特別なレンズを就寝中に装用し、角膜を正しい形に変化させ、日中を裸眼で過ごせる視力を回復する近視矯正法「オルソケラトロジー」。 お子さんの眼軸伸長を抑制する効果も確認されるなど、近視の進行を軽減する治療法の一つです。

詳しくはこちら

多焦点ソフトコンタクトレンズによる予防

多焦点ソフトコンタクトレンズは、オルソケラトロジーより幅広い適応があるため、近視進行抑制の新しい選択肢として注目されています。

治療について

多焦点ソフトコンタクトレンズは、通常の単焦点レンズとは異なり、複数の度数を持つことで広い範囲にピントを合わせることができるよう設計されたレンズです。 特にEDOF(Extended Depth of Focus:焦点深度拡張)レンズは、ピントが合う範囲を広げるために開発されたもので、老眼の進行に対応する目的で使用されてきました。

この多焦点構造を応用することで、近視の進行抑制にも効果があることが報告されています。
特に、レンズが周辺部の網膜に投影される焦点ボケを軽減し、眼軸の伸長を抑えることにより、近視の進行を30~40%程度抑える効果があるとされています。 また、強度近視(-12.0Dまで)にも対応可能です。

このように、多焦点ソフトコンタクトレンズは、視力補正だけでなく、近視の進行抑制という予防的な役割も果たす次世代のレンズとして注目されています。
※本治療は近視の進行を抑制するものであり、近視が全く進行しないわけではありません。

治療の対象

治療に使う製品

日本国内では、国産メーカーSEEDが開発した1日使い捨てタイプのEDOFコンタクトレンズが市販されており、 通常のソフトコンタクトレンズと同様に簡単に取り扱うことができます。 装用感や見た目も一般的なレンズと変わらず、子どもにも扱いやすい点が特長です。

EDOFレンズ処方の費用

EDOFレンズの処方に必要な検査は保険診療になります。初診時3割負担で1,500円程度です。お子様の場合はお住まいの自治体により医療費の補助があります。そのほかにコンタクトレンズ代金が必要になります。

レンズ代金  SEED 1dayPure EDOF 1箱32枚 4,100円(税込)

EDOFレンズ処方の流れ

STEP
01

適応検査

近視の強さ(屈折)や目の状態を検査して、コンタクトレンズが装用可能であるか調べます。

STEP
02

初回検査

実際にEDOFレンズを装着して、視力や見え方の違和感、コンタクトレンズのフィッティングをチェックします。

STEP
03

装着練習

コンタクトレンズの装着練習を行います。
※装着が出来なかった場合は、コンタクトをお渡しできません。

STEP
04

定期検査

コンタクトレンズの装用を開始後は3ヶ月〜6ヶ月ごとの検査を行います。

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